NGチューブは優しく入れる

色んな病院で麻酔をすると、各病院で色んなNGチューブがあることに驚かされます。太さ、しなり、柔らかさ、直と曲、ガイドワイヤーの有無など。

NGチューブを入れる際に気をつけておきたいのは、下垂体腺腫の術後かどうかでしょう。これの術後だと経鼻胃管を入れると脳に入ってしまうことが言われています。また、病院によっては凍ったNGチューブを入れるところもありますが、これをすると固くなりすぎてしまって、迷入に気がつかない気がします。血管内に入って2L出血したという報告もあります。

気管内への迷入は私もしばしば経験します。挿管した後だと全く気が付きません。抵抗がある個所は二か所です。すなわち、梨状窩とEGジャンクションです。この二か所を通過するときだけは慎重にした方がいいでしょう。イメージとしてはカテ先に目がある感じでしょうかね。抵抗がある時は決して無理強いしてはいけません。時計回り反時計回りにひねったりして抵抗が消えるところを優しく探しましょう。

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