デクスメデトミジンを使えるようになっておこう
デクスメデトミジンとは一言でいうと、「呼吸を落とさない鎮静薬」です。欠点としては、持続投与で使う薬なのでシリンジポンプが必要なこと、作用発現に時間がかかること、血圧脈拍が下がりやすいことでしょうか。少し長めの処置の時は良いお薬です。また、NPPV使用中の鎮静にもいいとされています。
使い方は簡単で、体重÷10(ml/h)で投与しましょう。つまり体重50kgならば、5ml/hということですね。流量調整は半分か1.5倍にすればOKです。つまり、2.5ml/hか7.5ml/hということですね。これ以上は上げないことを推奨します。血圧が下がった時は流量を下げるか、ノルアドレナリンを0.05γ程の少量で併用しましょう。ボーラス投与やローディングはお勧めしません。血圧が下がるからです。
最近ではレミマゾラムと言うお薬も出たのですが、私はまだ使ったことがありません。ドルミカム(ミダゾラム)の新しいバージョンですね。こちらはシリンジポンプが不要で、作用発現も早く、短時間作用型で、肝臓が悪くても使えるというのがメリットですね。呼吸抑制が少ないという話もありますが、なにぶん使ったことが無いのでよく分かりません。デクスメデトミジンやプロポフォールと違って拮抗薬があるのもメリットです。