離島勤務にあたって避けられないのが専門外の診療です。最初から何でもできる医者はいないですし、麻酔科出身の私にとっては知らない疾患ばかりでした。
結局のところ、目の前の課題に一個ずつ、真摯に対応していくに尽きると思っています。裏を返せば、自分から課題を見つける必要はないので、これ以上自動的に成長できる環境はないとも言えます。
専門外であっても「適当」ではなく、「適切」な診療を目指したいところです。世の中には良書があふれているのですが、読み込む時間がないことが専門外診療のハードルを上げていると思います。
まずはA4数枚でさっと読める程度の知識をまとめておきました。専門の先生が見ると疑問に思う点が多々あるかもしれませんが、僻地での話と言うことでご容赦ください。
離島僻地に来る研修医の先生方の取っ掛かりとなることを祈念します。
追記:公立種子島では圧倒的に整形疾患が多いため、整形の比重が多くなっています。これはどうやら他の地域でも同じようです。整形疾患の基本的対応を覚えておくのは、何科に進んでも役に立つと思います。